「くわやまさん!こ、こここここに、ここにしんたろうがっ!!!」
るんるんは震える指で写真を指さしました。それは楽しそうな生徒たちのスナップ写真でしたが、その後ろに小さく自転車に乗っている慎太郎の姿が写っていたのです。
「ああ、これは先週末にみんなでサーファーズパラダイスに行ったときの写真だよ。よくこんな小さな姿でわかったなあ、るんるん。」
「サファズパラダイス??」
「ここからだとバスで 1時間半くらいだよ。地図をあげるからすぐに追いかけるんだ!るんるん!!」
るんるんは早速バスに乗り込み、桑山さんにもらった写真を握り締めました。
「しんたろ・・・・」
1 時間半後。ゴールドコーストのサーファーズパラダイスに到着したるんるんは、写真のビーチに直行しました。夕日が沈もうとしているところで、サーファーたちは浜に戻ってきています。るんるんは必死に慎太郎を探しました。夕日が地平線に姿を消し、夜の闇があたりを包みました。慎太郎はみつかりません。
「どうしたんだい?迷子になったの?早く家に帰らないとお父さんとお母さんが心配するよ。」
通りがかった男の人がるんるんに声をかけてくれました。
「大丈夫です・・・・・・。もうすぐ家に帰ります。」
るんるんがそう言うと、彼は安心し、「そう。じゃあ気をつけてね。」と去って行きました。
「パパ、、、、、ママ、、、、、、るんるんお腹すいたし、疲れたよ、、、。」
るんるんは真っ暗になったゴールドコーストの海辺で一人ぼっちになってしまいました。
次の日の朝。るんるんは気分が乗らないまま、もう一度慎太郎を探そうとして、サーファーズパラダイスのビーチに戻ってきました。昨日は暗くて分かりませんでしたが、ビーチのすぐ近くに英語学校があることに気が付いたのです。
「こんなところに学校が・・・」るんるんがその学校にふらりと入ってみると、
「こんにちは。あれっ?君、昨日ビーチにいたよね?今日はどうしたの?」
そう声をかけてくれたのは、昨日ビーチで出会った男の人でした。るんるんは、彼に慎太郎のことを話そうとしましたが、なぜか悲しくて言葉にならず、涙が出てきてしまったのです・・・・・。
―――どうなる!るんるん!!次回へ続く―― - |