るんるん劇場 第 11話
大阪出身の男の子、忍から慎太郎の消息を聞いて、興奮冷めやらぬるんるんは、その日のうちにブリスベンに到着しました。
「ごるふかぁ・・・。」
るんるんはブリスベンに到着したその足で、早速ブリスベン郊外のゴルフ場に向かいました。日本人の観光客もちらほらいます。るんるんがどうすればよいか分からなかったので、とりあえずクラブを借りて、コースに出てみることにしました。さっそく第一打を打ったるんるん。ところが、ボールはカキーンと、あらぬ方向へ飛んでいって、森の中に落ちてしまいました。
「えへ。パパもゴルフは難しいって言ってたし、最初はこんなもんでしょ。」るんるんは、ボールを捜しに森へと入って行きました。すると・・・
「変なところにボールを飛ばすんじゃないッピ!もう少しで球に当たって死ぬところだったッピ!!」
木の上から、声がしたのです。見上げてみると、そこにはコッカドゥー(オウム)がいて、一人でブツブツとぼやいていました。
「ごめんなさい、コッカドゥーさん。大丈夫?」
「なんだよ、人間かと思ったらカンガルーじゃないかッピ。こんなところで何をしてるんだッピ?」
「実は・・・」るんるんは、ブッシュファイヤーに巻き込まれたところから初めて、現在慎太郎を探していることまでをコッカドゥーさんに話しました。
「オラもブッシュファイヤーには泣かされた口だよ。おかげでこんなゴルフ場にまで餌を探しにこなきゃならなくなったッピ。この辺は人間が多すぎて、オラはもうたくさんだッピ!気にくわねぇッピ!」
話してみると、クッキーという名のこのコッカドゥーは、どうやらぼやき癖があるようです。散々ぼやいた挙句、「もう疲れたッピ!」と言って黙ってしまいました。
「るんるんも最初は人間が怖かったけど、慎太郎に会って、いい人間もいるんだって分かったよ。旅を始めてからも、今までいろんな人に助けてもらったよ。」
「分かったッピ、分かったッピ!奇麗事は聞きたくないッピ!」
クッキーはそう言って飛び立ちましたが、去っていく時に、木の間に挟まっていたゴルフボールをさり気なくポトリとるんるんの足元に落としてくれました。
「クッキーさん、ありがとう!」実はクッキーは、素直になれない性格だっただけなのかもしれません。
さて、コースに戻ったるんるん。そういえば、ケアンズで訪れた ACEのスタッフが、ブリスベンにもキャンパスがあると言っていたことを思い出しました!学校に行けば何かが分かるかもしれません!ゴルフに疲れたるんるんは、明日 ACEブリスベン校を訪ねてみることに決めました。
―――どうなる!るんるん!!次回へ続く―― - |