残念なことに、 ACEケアンズ校では慎太郎を見つけることができませんでした。るんるんが学校を去ろうとすると、 ACEのスタッフが「慎太郎はもしかしたらケアンズ周辺で観光をしてるかもしれないよ。」とアドバイスをくれました。彼はケアンズの観光事情について優しく説明してくれました。それによると、ケアンズは、グレートバリアリーフへの玄関口として有名だし、その他にも<キュランダ>という世界遺産の熱帯雨林があるそうです。るんるんは、熱帯雨林に興味津々なので、キュランダに行ってみることにしました。るんるん♪
キュランダに行くには、まずケアンズから 15分ほどのカラボニカの駅まで行き、そこからスカイレールに乗ります。るんるんは途中のレッドピークで乗り換えて、バロンフォールズという駅で途中下車しました。バロン川に沿って遊歩道を歩いていると、何処からともなく怪しげな歌が聞こえてきました。
「カモ〜ン♪カモ〜ン おーぶぁーべいべー♪」
歌はどうやら川辺から聞こえてくるようです。るんるんが川辺に下りてみると、歌を歌っているのはカモノハシでした。カモノハシの熱唱が終わり、るんるんが思わず拍手をすると、
「ななな、なんでぃ、おめぇさんは!?カンガルーのくせに人間みたいな服を着やがってぃ。おめぃさん、さしずめ<カンガール>ってとこかぃ?あーっはっはっは。おかしいったらありゃしない。」カモノハシは、自分のギャグに自分で受けていましたが、るんるんにはよく意味が分かりません。
「るんるんの服は慎太郎が作ってくれたの。カモノハシさん、慎太郎を知ってる?」
「ほう、おめぇさん、るんるんって名前なのかい?慎太郎ってのは一体全体誰なんだい?人間はここらにいっぱいいすぎて、誰のことだか分かんねぇなぁ。」
るんるんは、カモノハシさんに、慎太郎のことを話しました。カモノハシさんは、最初はうんうんと頷きながら聞いていましたが、最後には目に涙を浮かべていました。
「泣かせるねぇ。いい人間もいるもんだなぁ。世の中まだ捨てたもんじゃぁねぇなぁ、こりゃー。」カモノハシさんは、しばらく考えていましたが、こう言いました。
「聞いた話によると、ウィットサンデーって場所には日本人観光客が多いらしいぜぃ。おめぇさん、ちょっとそこに行ってみたらどうでぃ?」
「うぃっとさんで?分かった。るんるん、次はそこに行ってみる!カモノハシさん、ありがとう!」
「よせやい、カンガール。それからおいらのことは<カモン>と呼んでくれやい。カモノハシのカモンといえば、ここらじゃちったぁ名が知れてるんだ。」
「カモンさん、ありがとう。慎太郎が見つかったら連絡するね。」
こうして、るんるんの次の目的地が決まりました。
―――どうなる!るんるん!!次回へ続く―― - |